南雲ブランド(パソコンの組立を業にしてる友人のショップブランド)のパソコンが昨日、日本から到着。嬉しいのでお出かけ前に動作テストをしていると、新品のパソコン自体にではなく、我がホームページにトホホの動作不良を発見。青ざめて直ちに復旧作業に入った。しかし、出勤時間は迫ってくる。自営業ながら、8時の定時に遅れると一日気分悪いのである。

 復旧作業をしながら、なんでこんなに焦っているのか、なぜ今復旧しなければならないのかを考えてみると、ホームページは無人ながら既に我が事務所のひとつであり、支店となっているからだと気づいた。支店のひとつがトラブルなのだから、本社遅刻もやむを得まいと思い直して作業を続行することにした。とりあえず応急処置を施し、、結局15分の遅刻出勤となった。

 ホームページとは世界のどこからでも入れる24時間営業の無人広報センターである。無人であるから、メールや電話の反響以外ではなかなかお客の表情や反応が伝わってこず、入場者数の変遷で反応を想像するより仕方がない。無人ゆえ一日一回は自分で巡回しておかないと、うっかり棚が倒れているなどしていても気付かない。また、自動営業にかまけて、改装や新装を怠ると、客足が遠のく。新装・改装も大変な作業である。また改装したては要注意である。動作確認を怠ると、開かないページがあったり、思わぬ状況に気づかず、評判を落としてしまう。ホームページのメンテナンスにより、客は店主の性格やサービスのあり方を想像する。店主が勤勉か不精者か。他人任せか自立型か。それが気になるので動作不良を発見すると青ざめてしまうのである。

 しかしである。私が一番恐れているのは別のことである。さて、ホームページの更新に飽きてしまったらどうしようと。飽きないことが商い(あきない)につながるということは承知している。だが、同じことを続けるには根気が要る。あるひとは云う。だらだらと同じことを続けるから飽きるのであって商いとは常に改善しつづけるから「あきない」のだと。でも私は思うのである。その改善に飽きたらどうしようと。彼は云うだろう。その時は潔く商いをやめろと。では商いをやめたら食えない場合はどうすれば良いのか。彼は云うだろう。飽きても続けられる。だから「あきない」のだと。

 これでは埒があきない。