去年5月にうちのスタッフに作らせてそのまま埃にまみれていた日本退職者協会(JRA)のホームページの改訂版の体裁がようやくまとまった。あさひのホームページと同様、たくさんのI Shall Returnを標榜するフィリピンファンにとって待望の、そして大事なページになると思う。私ももっと精進して、皆さんが知りたいと思う情報をもっと集約、掲載していきたいと思うので、どしどし、疑問、質問、ご要望をお寄せあれ。

 さて、そもそも日本退職者協会の名前の由来だが、実に明快である。大旦那であるフィリピン退職庁の名称がPhilippine Retirement Authority (PRA)である。PRAに対し、JRA。そのJRAにあてはまる言葉をと考案したのがJapan Retirees Agency (JRA)、和名を日本退職者協会。我ながらあまりにも絶妙な収まりとその麗しい響きに、命名以来、ずーっと悦に入っていたものである。(ロゴにもJRAと、思い入れ深いのです。ハイ。)

 けれどもである。皆さん、昨年、例の連合赤軍の重信房子(しげのぶふさこ)が逮捕されたニュースはまだ記憶に新しいと思います。何十年も消息不明だった重信女史が突如姿を現わし、警官に両脇をかためられ、時代遅れのピースするなど含み笑いをしながら連行されるあのシーン。ああ。なんてふてぶてしい奴(?)と思っていました。浅間山荘事件、空港爆破(乱射?)事件。世界をも震撼させたこれら凄惨な事件の光景が次々と映し出され、私もううむと見入っておりました。NHKのアナウンサーも感慨深げに「連合赤軍は海外でもJapan Red Army、つまりJRAと呼ばれて恐れられ・・・」。私は思わず「えっ?」。私の顔からと血の気がさっーと引いていくのがわかりました。そうだったのです。事もあろうに、私が愛した「日本退職者協会」と、武装左翼「日本連合赤軍」は英語では同じイニシアルだったのです。それ以来、私は、いつか誰かが気がつくに違いないと怯え、いっそ、気づかれる前に、自白せねばとずーっと思っていたのです。ようやくその時期がいま訪れたのです。あのー。本当に連合赤軍とうちとは何の関係もありませんので・・・。そこんところを・・・。えっ。なぜJRAと赤文字を使うのかって? ぐ、ぐうぜんです。
 「これだから無知の奴は困る。」と岡野先生(大学の恩師)の嘆く声が聞こえてきそうです。
 今は、連合赤軍から「JRA」の使用差し止め訴訟など、なければよいのですが・・。訴訟で済むなら御の字・・・??。
 皆さん。団体名を名付けるときは、くれぐれも類似商号の確認を怠らないように。そんなこと常識って?