開票作業がもたついており、政治評論家も選挙の講評ができずにさぞイラついていることだろう。大勢が判明するのに1週間を要するとのことである。
 今回の選挙は、クーデターにより成立したアロヨ政権の信任を問う選挙である。上下両院における与野党の議席獲得率はこれからの政権の運営(=政局の安定)に多大の影響を与えるもので、これは同時に、3年後の大統領選におけるアロヨ大統領の2期目続投の可否を占うことになった。ナムフレル(民間集計機関)の中間発表(5/18/2001 4:10PM現在、開票率43.89%)を聞く限り、この選挙では、与党連合の大勝はないものの、過半数の議席は確保する見通しである。国内外で多くの問題を抱えるアロヨ大統領としては、野党に対する懐柔策は当然であり、自らがクーデターにより成立した政権であることに鑑みると、巻き返しクーデターをはかって未遂に終わった野党議員らを「反乱罪」で起訴することは妥当でない。ここは、彼らに恩赦を与えるべきである。しかしながら拘留中のエストラダ元大統領とその息子ジンゴイの「略奪罪」、上院選で当選の見込みであるエストラダ夫人の「略奪罪」、元大統領府広報担当官ダサー氏とその運転手暗殺にかかるラクソン元国家警察長官の「殺人罪」については追及の手を緩めてはならない。