私は幼少の頃から漫画を書いたり、プラモデルを組み立てたり、目覚まし時計を改造してみたり、モノを作ることが好きだった。これは日曜大工の好きな親父譲りだ。

 このホームページもパソコンも自作なら書いている文章も自作である。何かを新しいものを創造しようとするとき僕らはワクワクするものだ。

 プロの作品に比べるとその出来は何十倍も劣るのだろうが、その代わりモノを作る楽しさと達成感が得られる。何よりも世の中にひとつしか存在しないモノを作ることは嬉しい。

 自分の精神と肉体でもって何かが創造されることは素晴らしいことだ。スポーツもそうだが、思考と試行を重ね、努力を続けた結果、昨日できなかったことが今日はできるようになること。いずれは滅びさる肉体をもつ我々とこの世との接点、生きる喜びと価値はそこにしか生まれないような気がする。

 「モノ作り」とは「自分の分身作り」であり、「新しいものを作り出そうという努力」は「自己革新の努力」に等しい。工業製品の溢れかえる今日、子供のころに感じたモノ作りの実感や楽しさを思い出そうではないか。