ここ数年、フィリピン不動産に僕とは人種の異なる人々が流れ込んできている。

その人らは投資、投資と声高に叫び、フィリピン不動産を通じて富を形成、または持ち去ることを目的に渡来する人たちだ。

日本は一種の先進国だから税が高い。個人にも法人にも累進課税がきびしいから、自己防衛のために財テクを駆使して資産形成を図ること。これは悪いことではないと思う。

確かに地震、津波に原発事故と、年金制度が破綻し、少子化日本、老人大国の日本には厳しい試練ばかりで、老後のことを考えると自分で何とかしなくてはというあせりを感じるのは当然のことである。

そのような日本国民の危機感をあおって、本当に建築されるかわからない青写真を売りつける不貞の輩さえ、出てきた。

けれどもそのような業者の嘘を見破ることができない「自称個人投資家」君もたくさんいる。

その業者が丸々と太っているのは君たちが肥やしになってきたから、であり、本当に不動産投資で儲けたわけではないのに。

今まで株ばかりやっていた人たちが海外不動産に目を向けることは悪いことではない。

しかし、このような悪徳業者に騙されて、流出した日本の資金が、資産を形成せず、ただ消えてなくなるばかりで、将来日本に還流する見込みがないことを残念に思う。

目を覚ませ、日本の若者よ。業者を選べ。マスセールのマジックに騙されるな。別のルートからも情報を集めよ。必ずセカンドオピニオン。サードパーティの意見を聞け。耳に厳しい忠告を聞け。