2001年2月12日(月) [016] マンションとアパートとの違い?
ところで皆さんはマンションとアパートとの違いをご存知であろうか。豪奢な縦長屋と安長屋?堅牢な建物と木造家屋?ご存知の方には失礼ながら、解答を申し上げると、『どちらも建物を区分したものながら、区分建物として(バラバラに)登記できるのがマンション。区分して登記できないのがアパート』である。マンションは区分建物として分譲売買されている。隣室が火災に見舞われても資産価値を損なわぬようマンションはアパートに比べて幾分堅牢なのが特徴である。
土地付マンションを購入した場合、土地は、マンション所有者全員の共有となり、それぞれのマンション所有者は専有床面積に応じてのパーセンテージオーナーとなる。また、土地なしマンション、借地権の上に建つマンションである場合には、万一、大地震に見舞われ建物が全壊した場合には、マンション(区分建物)の所有者としての権利は殆ど滅失することになる。また、土地付であっても自分のマンションが倒壊した場合、購入者の多くは返済すべきローン債務を抱えているため、(3分の2以上の方の賛成を得て)、マンションが再建される可能性は殆どないというのが阪神大震災の教訓である。その意味で、マンション購入により得られる権利とは所有権というよりも建物滅失までの使用権といったほうが現実性がある。マンションの所有権は永遠のものではない。特に地震国日本においてはいつ崩れ去るやも知れぬ不確実な権利である。それを不動産と称し、登記可能にしたのはマンションを金融商品として流通させたい民間と、固定資産税等、徴税の範囲を拡大したい行政の思惑が一致したためであろう。ちなみに英国では区分所有権はいまだ認められていないとのことである。子々孫々の代まで保証される真の不動産たる土地と異なり、マンションにおける所有権とは一過性のものである。我々はこれらの特徴を理解して利用したいものである。
ところで皆さんはマンションとアパートとの違いをご存知であろうか。豪奢な縦長屋と安長屋?堅牢な建物と木造家屋?ご存知の方には失礼ながら、解答を申し上げると、『どちらも建物を区分したものながら、区分建物として(バラバラに)登記できるのがマンション。区分して登記できないのがアパート』である。マンションは区分建物として分譲売買されている。隣室が火災に見舞われても資産価値を損なわぬようマンションはアパートに比べて幾分堅牢なのが特徴である。
土地付マンションを購入した場合、土地は、マンション所有者全員の共有となり、それぞれのマンション所有者は専有床面積に応じてのパーセンテージオーナーとなる。また、土地なしマンション、借地権の上に建つマンションである場合には、万一、大地震に見舞われ建物が全壊した場合には、マンション(区分建物)の所有者としての権利は殆ど滅失することになる。また、土地付であっても自分のマンションが倒壊した場合、購入者の多くは返済すべきローン債務を抱えているため、(3分の2以上の方の賛成を得て)、マンションが再建される可能性は殆どないというのが阪神大震災の教訓である。その意味で、マンション購入により得られる権利とは所有権というよりも建物滅失までの使用権といったほうが現実性がある。マンションの所有権は永遠のものではない。特に地震国日本においてはいつ崩れ去るやも知れぬ不確実な権利である。それを不動産と称し、登記可能にしたのはマンションを金融商品として流通させたい民間と、固定資産税等、徴税の範囲を拡大したい行政の思惑が一致したためであろう。ちなみに英国では区分所有権はいまだ認められていないとのことである。子々孫々の代まで保証される真の不動産たる土地と異なり、マンションにおける所有権とは一過性のものである。我々はこれらの特徴を理解して利用したいものである。