2002年01月

65 不動産屋らしからぬホームページ

 年の暮れの押し迫ったある日のことである。親しい友人から、私のホームページの印象として、「のっけに不動産とあるから不動産屋とわかるが、さて、内容はというと、何がなんだかわからないなあ」というやんわりとしたご指摘を頂いた。笑ってうなずいたものの、「他人にとってどうかは知らぬが、自分にとってボランティアと仕事は一体ゆえ、こうなるのだ」という反発が心中にあったのは事実である。

  だが、数刻ののちには、その指摘、重く受け止めるべきではなかったか、という反省が徐々に広がってきた。他人の批判を聞き流すのは簡単だが、それでは何にもならぬ。批判は反省のチャンスであり、他人の批判は重く受け止めてみて、そこに改良の可能性があるのである。よって、取り敢えず、この批判の内容を精査してみることにした。不動産屋らしいホームページとは何だろう。その前に、事業家たるものいかにあるべきか。事業家たるもの、事業行為を以って社会に貢献すること、これが基本でなくてはならない。事業をおろそかにしてボランティアに勤しんでも、これは邪道でしかない。

 さて、私は果たして不動産屋として満足な仕事を行っているであろうか。答えは否、である。実際、売物件としてわざわざ撮影してきて、放置しているものが、数多くある。このままでは、永遠に市場に出ない可能性もある。これは専任を受けず、前金を受けてはいないとはいえ、期待と希望を賭けた売主への裏切り行為ではないか。では、私に時間はあったのか。時間はあった。同じボランティア活動が数回できるほど、時間は豊富にあった。時間資源を有効活用していなかっただけである。無為に過ごしている時間が多かっただけである。
 
 では不動産らしいホームページとは如何なるものか。それは不動産に関係のある情報、つまり、賃貸借・売買に必要な物件情報から、国家、文化、社会、法律、慣習などすべての概況が網羅されたものであるべきであろう。よって、今年の仕事として、より精密で、親切な不動産の資料つくりとホームページの正常化に勤しむことを約し、これを遅かりし新年の誓いとしよう。

64 「日比ビジネスクラブ」という新しい運動


 さて、昨年11月、有志10名で発足した日比ビジネスクラブ。その最大の特徴は毎月1回、判で押したように講演会を催すことである。さらに、毎度の講演をやりっぱなしにせず、必ず録音テープを起こして、要約をまとめ、次期講演会までに会報に綴じ込んで発行することである。これはやってみるとたいへんな労働であるが、実に意義深い、新しい運動である。
 最初の講師は株式専門家伊佐治さん(昨年11月度)。次が東南アジア唯一の日本語民間放送WINSの水島社長(12月度)。そして、坂本公認会計士(今年1月度)、と各界を代表される方に講演をお願いしてきた。さて、会報第1号、2号で私は最後の仕上げの段階で総覧するに過ぎなかったが、今回の坂本会計士の講演では最初のテープ起こしから担当していて、根気と時間の要る作業ながら、その分、講師の考え方が手に取るようにわかって、非常に得した気分になった。この調子で、年間12回の講演会を開催し、主体的に要約をまとめてゆくと、どれだけのことが学べるか想像できないほどで思わずほくそ笑んでしまう。なぜか。ここに横たわるのは、ただの情報ではない。人間の知恵である。情報はあらゆるところにころがっているが、知恵は、人の生き方そのものといってよく、これは老婆心なるものを引き出してやらねば獲得できない代物である。これまでの講師の方々は誰も、力を振り絞って、持てる知恵を参集した聴衆と分かち合おうと最大の努力をしていたのが印象的であった。知恵を組織的にシェアできる会。これはフィリピンの日系社会をもう一度、束ねる新しい運動になりうると考える。そもそも日系社会、いかにかよそよそしい空気に満ちていた。むろん、会というもの、誰でも迎え入れれば良いというものではない。当然しかるべき選別をして、会の趣旨にそぐわない人物には入会をご遠慮願わなくてはならないということもあろう。さらに会員同士だからといって、むやみに気を許せばよいというものでもない。けれども、日本人会は企業家のものであって、起業家のものではなく、マニラ会は生活者のものであって、駐在員のものではないという空気があった。日比ビジネスクラブはそうではない。起業家も駐在員も、退職生活者も、その予備軍も皆が学べる懐は深く、間口も広い大きな輪である。講演会も回を重ねるごとに、様々に立場の異なる入会者が増えてゆくのはその証である。私はこの日比ビジネスクラブをあさひ不動産同様、最も大切な宝物として丁寧に扱ってゆきたい。

日比ビジネスクラブ http://www.asahi.ph/jbcp/★学資援助も小学生10名から、ピナツボ灰害の町、パンパンガ州ミナリン町にて開始しました。

63 年頭のごあいさつ

 新年おめでとうございます。
 年が改まり、2002年、平成14年が始まりました。一夜明けて、何ひとつ変わったわけではないのに、新鮮な気持ちで事にあたることができるのが、年始の数日間です。また、昨年末はその前年のような爆弾テロで死傷者がなかったのは幸せであり、神と人間に感謝したいと思います。
 昨年は「ビジネスは愛。愛がなければ、ビジネスをしている甲斐がない」と痛切に感じられた一年でした。これまではビジネスとは生活の糧を得るための、自己実現のための「自己中心的」行為であり、その対局にあるのがボランティア活動であると勘違いしておりました。両者への時間配分が悩みのタネでした。けれども、あるとき、その2者が一体のものである、と気づいたのです。確かに、私たちは、経済的に豊かになるだけでなく、心をも豊かにするために、行為しているのです。ビジネスは家族への愛、社会への愛、国家への愛、人類愛を現し、実践する尊い営みなのです。
 今年も、自分の人間としてあるべき姿を追究して、ビジネスを、生活を営んでゆきたいと存じますので、ご指導、ご鞭撻、よろしくお願い申し上げます。
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