2007年10月

192 エストラダ前大統領への終身刑が確定

 フィリピンで今年最大のニュースだ。
 
 それにしても、とりあえず国家略奪罪の有罪が確定して良かった。7fe95d42.gif
アロヨ政権成立の正当性や妥当性がこれでようやく司法的にも確認されたからだ。これでエストラダは拘置所から刑務所へと送られることになるのだが、この一審判決に対する再考申立を取り下げるに当たり、前大統領は「完全かつ無条件の恩赦請求?」も行っているという。

 恩赦って、一体、請求するものなの?一審判決が出た後で、司法取引ってこと?何か変な気がする。また、「無条件の恩赦」とは不正蓄財の差し押さえの免除も含むらしい。そんなのってありなのか。

 そもそもエストラダが捕まったころというのは略奪罪は死刑か終身刑だったはず。これがいつの間にか減刑され、死刑がなくなったのだろう。

 フィリピン共和国が一応、法治国家の体をなすのなら、恩赦は、とりあえずは11月7日に拘置所から刑務所へ移送したあとにすべきであり、また不正蓄財の差し押さえ免除とか「無条件の恩赦」などという戯言は即却下だ。

 恩赦はエストラダ元大統領の失脚日=アロヨ政権誕生日などに出してはどうだろう。とはいってもせいぜい減刑程度にすべきだと思う。

※エストラダ家は、前大統領の妻と息子が上院議員、別腹の息子がサンファン市長で、現時点においても政治的に非常に有力な一家なのである。特にわずか24名の上院議員の2名を親子で占めているというのは尋常ではない。

191 マカティ市グロリエッタモールの爆発

 10月19日(金)にグロリエッタ2で起きた爆発では既に10人が死亡、死傷者は120人を超えているが、爆発から4日目の今日になっても原因がテロなのか事故なのか判明していない。そのことが一番恐ろしい。

 原因さえわかれば、対策の立てようもあろう。しかし原因がわからずでは、どうしようもない。というわけで、市民は不安の日々を送っているのである。

P.S.   その前日、爆発の時刻にはグロリエッタの床屋で、私の1歳3ヶ月になる息子が髪を切ってもらっていた。おおー危ない。

190 最近忙しいです。

 最近、忙しい。やはり不動産の仕事でも売買が多くなるとやたら忙しくなる。賃貸借と違って、提出すべき書類、関係官庁、税や諸掛けの種類がやたら多いし、フィリピンの官庁との折衝も、地方自治体や所轄分署によってローカルルールがあったりで、お手本通りにはいかない。

 実際のところ、どんなに書式を揃えていても毎回新たな問題に直面する。その度に冷や汗を掻きながら、事態の打開をはかり、所有権移転に漕ぎ着けるのである。不動産の売買では金額が大きいので所有権移転ができなければ大変なことになるので、そんなことは絶対にあってはいけない。

 過去、調査済みのはずの未納固定資産税額が、金ほしさの税務署員のいじわるによりその数倍の額に書き換えられ、それとは知らずに売主を提訴したりしながらとんでもない時間が掛かったことがあった。お客様に怒られながら何とか所有権移転ができたのは一年半後のことであった。

 通常は、大抵2、3ヶ月で所有権移転が完了する。私はフィリピン不動産の仕事をして15年以上のキャリアをもつが、自分が手掛けた不動産で所有権移転ができなかったことは一度もなかったことが専門家としての誇りである。

 それにしても今のように一度に複数の売買、所有権移転を抱えていると目が回りそうだ。それに加えて、中古の不動産物件というものは、ほとんどの場合、瑕疵や要故障箇所などを抱えていて、それに対処するだけで、膨大な時間が必要になるのである。

 所有権移転手続中の宙ぶらりんの時はいつも頭の隅で一抹の不安を感じながら日々を送っている。要するに枕を高くして寝ていられないのである。この重圧に耐え切れなくなったら私も引退しなくてはいけないのだろう。
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