昨日7月28日、アフガニスタンにおいて26年間、医療支援をしていた「国境なき医師団(MSF)」が現地における安全確保が困難になったとして、撤退を表明した。
CNNの報道によるとMSFの声明では、「米軍を中心とした部隊が、人道支援を<政治的かつ軍事的な目的で>利用していると指摘。それにより、軍事活動と救援活動の境界があいまいになり、我々の活動を危険なものにしている」と非難したという。
アフガニスタンではイラクと同様、米国軍を中心とした外国人部隊2万人、NATO軍6千人が治安に当たっており、今後、タリバンやアルカイダなどの武装組織は外国部隊や支援団体を攻撃すると宣言しているという。
さて「人道支援」とは、いつから『他国へ侵入しインフラ、教育、医療施設等を爆撃で破壊し、市民生活を破壊した武力行使国がその行為を正当化し他国の協力を得るためにNGOや政府組織を動かして生き残った市民に対して施す諸活動』をさす言葉になってしまったのか。
*1979年からアフガニスタンで医療支援を行ってきたMSFは、今年は80人の外国人医師と1400人の現地スタッフで活動を続けていた。しかし今年6月3日タリバンとみられる武装団に襲撃を受け、5人のスタッフが殺害された。これによりMSFの活動は停止を余儀なくされ、今回の撤退声明となった。
MSFは2002年にもオランダ人活動家がロシア連邦で誘拐され、ロシア政府とオランダ政府が交渉に当たっていたが、結局オランダが多額の身代金を立て替えて今年4月に20ヵ月ぶりに開放された。報道によると武装組織が身代金として要求した100万ユーロ(約1億3600万円)のうちMSFが用意できたのは25万ユーロで、残りはオランダ政府が立て替えた。MSFがオランダ政府の立替分の75万ユーロの払い戻しを拒否して抗争になっている。
武装組織に対して支払われたこの多額の身代金で、またたくさんの武器弾薬が購入され、さらに多くの市民の生命、財産が奪われ、怪我をした人々をMSFが治療することになるのだろう。21世紀の人道援助活動は、窮地に追い込まれた武装組織が人道支援家や外国人労働者を襲撃や誘拐のターゲットにすることを覚えたために苦境に立たされている。
CNNの報道によるとMSFの声明では、「米軍を中心とした部隊が、人道支援を<政治的かつ軍事的な目的で>利用していると指摘。それにより、軍事活動と救援活動の境界があいまいになり、我々の活動を危険なものにしている」と非難したという。
アフガニスタンではイラクと同様、米国軍を中心とした外国人部隊2万人、NATO軍6千人が治安に当たっており、今後、タリバンやアルカイダなどの武装組織は外国部隊や支援団体を攻撃すると宣言しているという。
さて「人道支援」とは、いつから『他国へ侵入しインフラ、教育、医療施設等を爆撃で破壊し、市民生活を破壊した武力行使国がその行為を正当化し他国の協力を得るためにNGOや政府組織を動かして生き残った市民に対して施す諸活動』をさす言葉になってしまったのか。
*1979年からアフガニスタンで医療支援を行ってきたMSFは、今年は80人の外国人医師と1400人の現地スタッフで活動を続けていた。しかし今年6月3日タリバンとみられる武装団に襲撃を受け、5人のスタッフが殺害された。これによりMSFの活動は停止を余儀なくされ、今回の撤退声明となった。
MSFは2002年にもオランダ人活動家がロシア連邦で誘拐され、ロシア政府とオランダ政府が交渉に当たっていたが、結局オランダが多額の身代金を立て替えて今年4月に20ヵ月ぶりに開放された。報道によると武装組織が身代金として要求した100万ユーロ(約1億3600万円)のうちMSFが用意できたのは25万ユーロで、残りはオランダ政府が立て替えた。MSFがオランダ政府の立替分の75万ユーロの払い戻しを拒否して抗争になっている。
武装組織に対して支払われたこの多額の身代金で、またたくさんの武器弾薬が購入され、さらに多くの市民の生命、財産が奪われ、怪我をした人々をMSFが治療することになるのだろう。21世紀の人道援助活動は、窮地に追い込まれた武装組織が人道支援家や外国人労働者を襲撃や誘拐のターゲットにすることを覚えたために苦境に立たされている。