私は仲間とともに3年前から日比ビジネスクラブというものを主宰している。当会にはフィリピン生活者とビジネスマンの会という副題についているが、単なる互助会で終わることなく在留邦人啓蒙の旗頭たらんと考えている。それを実現すべく毎月講演会を開き、会報を出してきたが、その活動は今年2月、講演集の出版という形で開花した。さらに日本大使館と提携してNGOフェスティバルなるものを開催することが出来たし、国際交流基金、ジェトロ、国際交流機構(JICA)、そして他多くのNGO団体とも親しく交流させて頂いている。
ようやく仕事をするうえでの基盤が固まってきたところで、ちょっとした会の運営方法をめぐって私が発起人の一人と対立してしまい、調整も空しく、結果としてその方が退会することになった。
そのことは大変残念なことであり、会長としての至らなさを反省するものであるが、一方で、当会は互助会であるとともに在留邦人を啓蒙するという重要な使命も帯びているのであり、その目的にそぐわない行動はやはり看過することはできない。そして、もうひとつ、これは会を統率している私の性格でもあるが同じ場所に足踏みする気は毛頭ない。
つまり、私がこの会でやりたいことはたくさんあるし、この会に対する期待は誰よりも大きいのである。
私より大先輩の彼に言いたいのは、小さなことでくよくよするのではなく、もっと前を見て日々を送ってほしいということである。いつも引用するこのサムエル・ウルマンの詩をもう一度読み返してほしい。
※この詩を「昭和一ケタ台が会社の重役に留まることを正当化するために日本でもてはやされたもので、うそっぱちだ」と述べた先輩がいた。この詩をもってそれだけのコメントしかできないその方を、生きながら既に屍(しかばね)と化しているその方を、とても哀れに思った。
『青春』
青春とは人生のある期間ではなく
心の持ち方をいう。
バラの面差し、くれないの唇、しなやかな手足ではなく
たくましい意志、ゆたかな想像力、もえる情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清らかさをいう。
青春とは臆病さを退ける勇気、
やすきにつく気持ちをふり捨てる冒険心を意味する。
ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。
理想を失うとき、はじめて老いる。
歳月は皮膚にしわを増すが、熱情を失えば心はしぼむ。
苦悩、恐怖、失望により、気力は地に這い、
精神は芥(あくた)になる。
60歳であろうと16歳であろうと人の胸には
驚異にひかれる心、幼な子のような未知への探求心
人生への興味の歓喜がある。
君にも我にも見えざる駅逓(えきてい)が心にある。
人から、神から、美、希望、よろこび、勇気、力の
霊感を受ける限り、君は若い。
霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ
悲嘆の氷にとざされるとき
20歳だろうと人は老いる。
頭(こうべ)を高く上げ、希望の波をとらえるかぎり
80歳であろうと人は青春の中にいる。
ようやく仕事をするうえでの基盤が固まってきたところで、ちょっとした会の運営方法をめぐって私が発起人の一人と対立してしまい、調整も空しく、結果としてその方が退会することになった。
そのことは大変残念なことであり、会長としての至らなさを反省するものであるが、一方で、当会は互助会であるとともに在留邦人を啓蒙するという重要な使命も帯びているのであり、その目的にそぐわない行動はやはり看過することはできない。そして、もうひとつ、これは会を統率している私の性格でもあるが同じ場所に足踏みする気は毛頭ない。
つまり、私がこの会でやりたいことはたくさんあるし、この会に対する期待は誰よりも大きいのである。
私より大先輩の彼に言いたいのは、小さなことでくよくよするのではなく、もっと前を見て日々を送ってほしいということである。いつも引用するこのサムエル・ウルマンの詩をもう一度読み返してほしい。
※この詩を「昭和一ケタ台が会社の重役に留まることを正当化するために日本でもてはやされたもので、うそっぱちだ」と述べた先輩がいた。この詩をもってそれだけのコメントしかできないその方を、生きながら既に屍(しかばね)と化しているその方を、とても哀れに思った。
『青春』
青春とは人生のある期間ではなく
心の持ち方をいう。
バラの面差し、くれないの唇、しなやかな手足ではなく
たくましい意志、ゆたかな想像力、もえる情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清らかさをいう。
青春とは臆病さを退ける勇気、
やすきにつく気持ちをふり捨てる冒険心を意味する。
ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。
理想を失うとき、はじめて老いる。
歳月は皮膚にしわを増すが、熱情を失えば心はしぼむ。
苦悩、恐怖、失望により、気力は地に這い、
精神は芥(あくた)になる。
60歳であろうと16歳であろうと人の胸には
驚異にひかれる心、幼な子のような未知への探求心
人生への興味の歓喜がある。
君にも我にも見えざる駅逓(えきてい)が心にある。
人から、神から、美、希望、よろこび、勇気、力の
霊感を受ける限り、君は若い。
霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ
悲嘆の氷にとざされるとき
20歳だろうと人は老いる。
頭(こうべ)を高く上げ、希望の波をとらえるかぎり
80歳であろうと人は青春の中にいる。