年末のスマトラ沖大地震による空前の大津波災害が影響してか、私的にも年頭から予想外の出来事が次々と起こる厳しい船出になっている。そこで今年は「忍」の一字。新しい事業をできるだけ避け、「大病をしたり、死んだりしないこと」、「会社を潰さないこと」。このかなり弱気な2点に絞って一年を乗り切ろうと考えている。とはいいながら、しばらくするとつい新しいことを始めてしまう自分が怖いのだが・・我慢、我慢。とにかく忍耐が肝心だ。
昨年12月の天皇誕生祝賀会、今月の新年会、と立て続けに日本国大使公邸における2度のパーティーに参加した。大使公邸におけるこのようなパーティーはペルーの日本国大使公邸襲撃人質事件以来、3年ぶりのことであり、私にとってもはじめての参加となった。
フィリピン邦人社会を代表する方ばかりが参列している立派な会なのだが、私のような弱小企業の事業主が平日の営業時間をに参加するからにはそれなりに意義を見出さなくてはならないだろう。けれどもにわかにそれを思いつくほど頭もよくなく、結局、無為に2度のパーティーをやりすごしてしまった。
昨日、三木睦彦先生宅におじゃまして、お話を伺っているうちにひとつ名案(迷案?)を思いついた。それはそこでお会いしたそれぞれの立場の人たちにぜひともやって頂きたいことを、それが実現するまでただ繰り返し訴えるということである。
例えば、カトリックの神父には全国の神父にミサで農業振興の必要性を市民に説いてほしいとか、大使には日比ビジネスクラブでの講演をお願いするとか、マニラ新聞の代表には、そろそろ社説のある新聞になってほしいとか、とにかく自分の信念に基づいた依頼を何度も繰り返し訴えることを思いついたのである。所詮、人間はそうたくさんのことは実現できまい。連呼していれば、私自身も重要懸案事項を忘れないというメリットもある。
うざいヤツと思われるだろうがしばらくはこの方針で行こうと考えている。