外国で生活をしているとやたら奇人変人に出くわす。
まあ、自分を含めて外国で暮らそうという日本人はとにかく相当変わっている。日本で居場所を探し出せなかったものもいるだろう。マニラには、日本に住めなくなって、つまり日本からはじき出されてきた者も相当いる。
この間、関西弁でこんな電話が掛かってきた。
「俺XXっていうんだけど、あんたが扱っているOOさんの物件のことなんやけど、あんたは彼に・・・・・ということ言ったかいな?・・・だから、あんたが、そう言ったかどうか聞いとるんや!」
XXというのは初めて聞く名前で、当然、会ったこともない人物である。そんな人物から詰問口調で、問いただされる理由はひとつもない。そこで、
「私はあなたのことを知らないし、そもそもOOさんからあなたにその物件のことを説明する許可も頂いていないのですが・・・」
と言うと、突然、切れて、
「おいこら、屋良!」
と怒り出すではないか。その口調は2カ月ほど前に電話を掛けてきて、
「おいこら、お前は屋良か。俺はお前のせいで不動産で大損こいたんじゃこら。お前死ぬで。殺し屋に金払っといたから身の回り整理しとけや。すぐにマニラ新聞の一面にでっかく載るで。」
と匿名で脅迫してきた人間とまさに同一人物。
そこで、その電話を切った後、その名前を頼りに、知人に問い合わせてみるとマニラ郊外で某日本食品店を営む人物とすぐに判明した。
要するに不動産取引を巡って、モグリのブローカーが正規の不動産業者たる自分を脅かしているという構図である。
あきれた話である。私はフィリピン国に住んで既に22年。フィリピンの政治家や国家警察、移民局などしかるべき部署にそれなりのコネもある。彼らは違法捜査や違法逮捕は序の口。それ以上のことを平気でやってのけて、しかもそれを消しゴムでも使うようにもみ消してしまうとんでもない連中である。
フィリピンで商売を営むということはこのようなコネを作りながら、抑止力や防衛力を増強していくということである。そうしなければ、商売を維持拡大することはできない。もちろん、それは日本でも同じことと聞いている。
さて、話を元に戻そう。要するにである。私のことをよく調べもせずに、勝てるはずもないいくさを仕掛けてくるその根性が不思議だ、と言いたいのである。
フィリピンにはたくさんの邦人ならず者が居るが、彼らは概しておとなしい。なぜなら、フィリピン国家警察や軍人、元軍人などの方が、彼らよりはるかに乱暴者であるからだ。とにかく本格的な戦闘訓練を受けた者が合法的に銃を携行、闊歩し、狼藉を働くのだから性質が悪い。
そんな社会で日本人が日本人を脅かすのなら、当然脅かすべき相手のバックに誰がついているのか。それは自分のもつカードより強いカードかどうかを確認しておくのが鉄則というもの。難しい話ではない。命は一つしかない。タマは食らわずとも、もともと日本にいられない連中が返り討ちにあって強制送還されたのでは元も子もないはず。勝てぬ戦は仕掛けるべきではないという理屈だ。
私はフィリピンに20年以上住んで、15年以上もビジネスの中心地マカティで不動産業を営んできた正規の業者である。パラニャーケくんだりの田舎侍に脅かされるいわれはない。
不思議だ。実にマカ不思議だとある日本人に相談すると、
「あ、それ簡単。要するにその人たち、馬鹿なのよね。」
「・・・・・。」
私には返す言葉が見つからなかった。
まあ、自分を含めて外国で暮らそうという日本人はとにかく相当変わっている。日本で居場所を探し出せなかったものもいるだろう。マニラには、日本に住めなくなって、つまり日本からはじき出されてきた者も相当いる。
この間、関西弁でこんな電話が掛かってきた。
「俺XXっていうんだけど、あんたが扱っているOOさんの物件のことなんやけど、あんたは彼に・・・・・ということ言ったかいな?・・・だから、あんたが、そう言ったかどうか聞いとるんや!」
XXというのは初めて聞く名前で、当然、会ったこともない人物である。そんな人物から詰問口調で、問いただされる理由はひとつもない。そこで、
「私はあなたのことを知らないし、そもそもOOさんからあなたにその物件のことを説明する許可も頂いていないのですが・・・」
と言うと、突然、切れて、
「おいこら、屋良!」
と怒り出すではないか。その口調は2カ月ほど前に電話を掛けてきて、
「おいこら、お前は屋良か。俺はお前のせいで不動産で大損こいたんじゃこら。お前死ぬで。殺し屋に金払っといたから身の回り整理しとけや。すぐにマニラ新聞の一面にでっかく載るで。」
と匿名で脅迫してきた人間とまさに同一人物。
そこで、その電話を切った後、その名前を頼りに、知人に問い合わせてみるとマニラ郊外で某日本食品店を営む人物とすぐに判明した。
要するに不動産取引を巡って、モグリのブローカーが正規の不動産業者たる自分を脅かしているという構図である。
あきれた話である。私はフィリピン国に住んで既に22年。フィリピンの政治家や国家警察、移民局などしかるべき部署にそれなりのコネもある。彼らは違法捜査や違法逮捕は序の口。それ以上のことを平気でやってのけて、しかもそれを消しゴムでも使うようにもみ消してしまうとんでもない連中である。
フィリピンで商売を営むということはこのようなコネを作りながら、抑止力や防衛力を増強していくということである。そうしなければ、商売を維持拡大することはできない。もちろん、それは日本でも同じことと聞いている。
さて、話を元に戻そう。要するにである。私のことをよく調べもせずに、勝てるはずもないいくさを仕掛けてくるその根性が不思議だ、と言いたいのである。
フィリピンにはたくさんの邦人ならず者が居るが、彼らは概しておとなしい。なぜなら、フィリピン国家警察や軍人、元軍人などの方が、彼らよりはるかに乱暴者であるからだ。とにかく本格的な戦闘訓練を受けた者が合法的に銃を携行、闊歩し、狼藉を働くのだから性質が悪い。
そんな社会で日本人が日本人を脅かすのなら、当然脅かすべき相手のバックに誰がついているのか。それは自分のもつカードより強いカードかどうかを確認しておくのが鉄則というもの。難しい話ではない。命は一つしかない。タマは食らわずとも、もともと日本にいられない連中が返り討ちにあって強制送還されたのでは元も子もないはず。勝てぬ戦は仕掛けるべきではないという理屈だ。
私はフィリピンに20年以上住んで、15年以上もビジネスの中心地マカティで不動産業を営んできた正規の業者である。パラニャーケくんだりの田舎侍に脅かされるいわれはない。
不思議だ。実にマカ不思議だとある日本人に相談すると、
「あ、それ簡単。要するにその人たち、馬鹿なのよね。」
「・・・・・。」
私には返す言葉が見つからなかった。